みなさん、こんにちは!
新入社員の西家です
前回のブログでは、『長すぎる!!』『硬すぎ!!』『最初はこんなもんか…』
など散々な言われようで…
しかし!!
こういうのは経験あるのみ!と開き直り、
今回もブログを書かせてもらいます。はい。
今回の新入社員奮闘記第2弾は、
『舶用ディーゼルエンジン研修』!!
ということで、
長浜のグローバル研修センターで4日間研修を受けてきました!
今回の目的は
『分解、組立を通して、ディーゼルエンジンの作動原理や
部品の名称、機能を理解し、基礎となる情報を習得する。』
ということで!今回お世話になるのは
4JH3-DT
ヤンマーでもヒットセラーとなっているLFシリーズ(サルパ)やZDシリーズ(作業用の和船)に搭載されているエンジンです!
見た目はシュールですが、力強い走りを魅せる優れもの
今回の研修は8人(4組)で実習を行いました。(ほとんどが技術サービスの方でした)
舶用エンジン研修は人気で、すぐに定員数(12人)が超えちゃうそうです
研修で講師をされる先生は舶用エンジンに20年間携わり、
4JH3ーDTの設計を一人で手がけたそうですよ!
今回は4日間を通して、舶用エンジンの座学、
エンジンの分解、組立を行いました。
4日間、励ましながら共に作業を行ったパートナーは
ヤンマー舶用システムで働いている竹内さん!!(写真前)
ヤンマーにきてまだ間もないそうですが、
作業着がとっても似合うダンディー?な方でした!笑
早速、エンジンの分解に取りかかり、
先生が各部品の機能や役割を説明するたびに
『あ~!へぇ~!!なるほど!!』と全員で納得。
シリンダーヘッドを開けると、中から4気筒がこんにちは!
普段、外から見えない4気筒も、
強い圧力と爆発に耐えながら、力強く上下運動を行っているのが
表面の色から見て取れます。
ようやく一通り、分解を終えました!
竹内さんと僕も一安心。
複雑なエンジンも、このようにとてもスマートになっちゃいました!
途中では、ストローを使いながら、潤滑油の経路を確認したりと
ここで初めて、シリンダーやクランクのどこを潤滑油が通っているのかが
わかりました。
エンジンが『心臓』なら潤滑油はまさしく『血液』といったところでしょうか。
潤滑油の作用といえば、
①滑り面を潤滑油膜でなめらかにし、摩擦を減少させる減摩作用
②油膜を覆うために空気との接触を断つことから防錆作用
③熱による焼付け防止を防ぐ冷却作用
④潤滑油によって、埃やゴミを洗い流したり、分散させるといった清浄作用など。
潤滑油がエンジンに多大な影響を与えるということは言うまでもありません。
そして分解したエンジンですが、もう一度命を吹き込むために
早速、組立に入ります。
竹内「あれ?俺たち作業遅くね?」
自分「いやいや、そんなことないです!」
五分後…
竹内「いや!やっぱり遅いって!」
自分「周りが早いだけですよ!」
と、自分に言い聞かせながらも、
周りを見ると、
ジロジロと視線を感じる…
みんな慣れた手つきで作業が早いんです
「すいません…」
と頭を下げながら、慣れない作業に奮闘しました
いい方ばかりで、快く待ってくれましたが、
技術サービスの手際の良さには感心します。
エンジンといえば、「故障」「トラブル」という言葉がつき物です。
彼らのような技術サービスがヤンマーの「縁の下の力持ち」だと感じました!!
特約店の大津君!!22歳
彼もまた研修に参加していた技術サービスの一人です
同じ年とは思えない、手際のよさとスピードで、一人前の技術者でした!!
(無表情な彼ですが、実はめっちゃ明るいキャラクター)
組立途中には
「吸排気弁の弁すきま調整」を行いました!
このすきまが小さすぎると、圧縮漏れやガス漏れが生ずることになり、
逆に、大きすぎると、吸気、排気の効率が悪くなるので、
絶妙なネジの調整が必要となる作業でした!難しい!
無事に再組立を終えると、
何か成し遂げた感(実際は竹内さんに頼りっぱなし)が大きく、
すがすがしい気持ちになりました!
しかし、ここからが本番
実際に、エンジンの試運転を行います。
燃料をエンジン内に入れて、電源プラグなどを繋ぎ、
いざ、スイッチオン!!!!
「ボゴォーン!!ボロンーボロンーーーー」
あれ…
一瞬、緊張が走りました
もしかしたら、エンジンを壊してしまったのか
と不安に思っていましたが、
どうやら、何かしらのプラグがしっかりはまっていなかったようで!
気を取り直して、もう一度、スイッチをオンにすると
無事、大きいエンジン音を出しながら、
正常に動いてくれました!!
一安心
4日間の研修で、普段触れることのないエンジンを
実際に作業するという貴重な体験をすることができました。
また分解、組立では決まった順番、力の加減、締める角度によって
エンジンの性能が変わる非常に複雑で繊細だと感じました。
部品の名称だけでなく、構造や、機能を理解できるというのは
今後の営業活動でも生かすことができると思います。
最後に、
「品質はメーカーの良心である。」
ヤンマーにとって、いやメーカーにとって、
忘れてはいけない初心ですね。
この言葉を胸に、男たちは颯爽とヤンマーグローバル研修センターを
後にするのでありました。