こんにちは!
営業統括部です。
ヤンマーのマリンといえば、舶用エンジンやフィッシングクルーザーのイメージがあると思いますが…
実は市場や養殖施設で役立つ海洋製品も扱っているんですよ!
みなさん、知っていましたか?
そこで今回は京都市中央卸売市場にある、株式会社大水 京都支社様に納入した
活魚備蓄水槽(FT1000NA)を例にとってご紹介していきます!
大水様には、各地で獲れる生きた美味しい魚が活魚トラックで運ばれてきます。
そこで、海から離れた場所でも元気に魚を備蓄できる、ヤンマーの活魚備蓄水槽を選んで頂きました!
(FT1000NA)
それぞれの設備について簡単に説明すると
水槽
みなさんもこのような水槽を市場で見たこともあるんではないでしょうか!
魚を直接または、カゴに入れて備蓄します。
ヤンマーでは標準の水槽もありますが、お客様のご要望に沿った水槽も提案できるんです。
ろ過槽
魚を備蓄するための大切な装置です。
水槽内の水がろ過槽を通過することで、水質をきれいに保ちます。
ろ過槽内には、ろ材として、サンゴや石灰石が入ります。
機械ユニット
水温を維持するためのクーラー、空気を供給するブロワ、水を循環させるポンプ等が
1つの台に載っています。
紫外線殺菌装置
大水様は食の安全に非常に力を入れられており、活魚備蓄水槽に紫外線殺菌装置を設置するご指示を頂きました。
これらの設備を組み合わせていくことで、活魚備蓄水槽が出来上がります!
それでは早速、完成までの様子を見ていきましょう!
① 設置前
設置前はほんとに何もない状態ですね…
搬入の際、地面に傷が付かないようにきちんと養生します。
② 墨出し
墨出しとは、機器の設置場所に基準となる線を引く作業です。
この墨出しのおかげで、機器を正しい位置に設置できるんです。
③ 搬入
次はいよいよ、搬入です。
でかい!!
大きなろ過槽や、水槽も、トラックで運ばれてきます。
④ 設置
フォークリフトでトラックから降ろし、設置場所まで移動させます。
細かい位置の調整は人の力でするんですよ。合わせて水平調整もするんです!
ここで
一旦設置完了です!
全ての機器が設置されると、完成のイメージが沸いてきますね!
でもここからですよ~
設置後は、ろ過槽にろ材、水槽に海水を入れるなど、運転前の準備に入ります!
⑤―1 ろ過槽
ろ材を投入します。
ろ材とは、水槽の水をきれいにする上で欠かせないバクテリアが住み着くサンゴや石灰石のことです!
そこで今回使用したろ材の重さはサンゴと石灰石で合計なんと約6トン!
今回は約3時間かけて人力で投入しました。
次の日筋肉痛になるくらいの力作業です…
とても大変な作業ですが、このろ材が海水をきれいに保つための鍵となるのは言うまでもありません。
⑤―2 水槽
水槽に海水を入れていきます。
京都市中央卸売市場の近くには海が無いため、
大水様にお願いして、活魚を運搬してきた活魚車の海水を入れて頂きました。
⑥ 運転
ポンプ等各機器のスイッチをONにして、海水を循環し、水温を安定させます。
⑦ 水質確認
魚からはアンモニア、亜硝酸という物質が出され、
それらが海水中に多くあると、魚は生きることができません。
そのため、魚に有害なアンモニア等をろ過槽内のバクテリアがきちんと分解できているか、水質を確認していきます。
水質の確認は市販の測定キットで調べることができます。
適正な水質になれば、あとは徐々に魚を入れて完成ですよ!
ざっと完成までの過程を説明させていただきましたが
ヤンマーの活魚備蓄水槽に興味を持って頂けましたか?
活魚備蓄水槽は、私たちが新鮮で美味しい魚を食べるために欠かせないものです。
市場の人も、消費者もやはり「魚の鮮度」は大事ですよね!
その重要な役割を果たしているのが今回ご紹介した活魚水槽FT1000NAでした。
ヤンマーはこの他にも様々な海洋製品を扱っており、
みなさんの周りにもあるかもしれません。
ぜひ、市場や港でヤンマーのロゴが入った製品を探してみてください!!
今回、撮影にご協力くださいました株式会社大水 京都支社の皆様、
誠にありがとうございました!
それでは!