皆さんこんにちは!
営業統括部です。
いよいよ秋らしい気候になってきました
紅葉も楽しみです
個人的に秋が一番好きなんですが、一瞬で過ぎてしまうのがなんと残念です。。。
さて!
今日皆さんにお伝えしたいのは
ヤンマーが扱う製品の心臓ともいうべき
「ディーゼルエンジン」。
その中でも世界各国の都市や大海原で活躍する
「特機エンジン」について取り上げたいと思います。
題しまして
第4弾「特機エンジンができるまで~」シリーズです!!
【大型の漁船などに搭載される6AYE】
(今回は特機エンジンについて取り上げます。ご了承下さい。)
初めに
特機エンジンは大きく分けて陸用と舶用で分類することができます。
陸用では
主に空港や病院の常用発電機、また京セラドームや昭和基地などの
非常用の発電機として納入されています。
災害時や停電などの緊急時に安定した電気を供給して、人々の生活を守る
役目を果たしているんです。
舶用はというと
底引き漁船の大きいクラスから、重量のある荷物を大量に運ぶ業務用商船まで
とにかく「デカイ」ものを動かしたり、ライフラインに欠かせない発電機を動かすのに使われています。
安全な航海や非常時の発電などの重要な役割を担う「特機エンジン」は
高い耐久性と信頼性を求められます。
ヤンマーでは
大きいものでなんと約6500馬力の舶用エンジンを製造しており、
長いもので一ヶ月の製造期間をかけてお客様のところへと運ばれるものもあるんですよ!
そこで今回取材に行かせていただいたのは
特機エンジン製造場所
「ヤンマー尼崎工場」へお邪魔しました!!
兵庫県尼崎市に所在する当工場は1936年に誕生して以来、
大型のディーゼルエンジンはこの尼崎工場で生産されています。
ちなみにここでは年間約2000台前後の大型エンジンが製造され、
世界各国で活躍していますよ!
おっと!もしかしてお気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか!
よくお客様から
「電車内からヤンマーの工場を良く見るよ~」って言われることがあります。
JR尼崎駅の近くに立地しているため電車内からよく見えますので
ぜひ暇なときは見て下さいね!笑
それでは早速、製造工程を見ていきましょう~!
①【機械工程】
機械工程ではシリンダブロック、クランク軸、連接棒などエンジンの主要な部品が
世界中から届き、その部品を専用工作機械によって高精度に能率よく加工されていきます。
- ②【組立工程】
機械工程を終えた各部品は綺麗に洗浄した後、熟練の作業者によって
一台ずつ、工程順に組み立てられていきます。
組立工場では大きいもので1日に6~7台のエンジンが組み立てられます。
- ③【艤装工程】
「艤装」とは聞きなれない言葉ですが、船舶・自動車・鉄道車両などで、原動機や室内外の各種装備などを船体や車体に取り付ける事を言います。
組立が終わったエンジンは定盤上で、発電機やクラッチのセット作業や
各種の配管作業を行ないます。
お客様の仕様に合わせて電気や油圧の調整作業も行ないます。
- ④【運転工程】
艤装を終えたエンジンは、一台ずつ長い時間を掛けて検査が行なわれます。
実際に使用される環境と同じように試運転もされ、
ここでは水産庁や船級協会の検査も同時に行なわれます。
運転工程で初めてエンジンの調子が判断できるため、
慎重かつ厳密に検査を行なう必要があります。
- ⑤【出荷工程】
無事に試運転が終われば、コンベア上で塗装、防錆作業、出荷検査、梱包作業が
行なわれます。
そして晴れてクリアしたエンジンは国内、国外へと出荷されます。
尼崎工場では扱うエンジンが大きいため、
ヤンマー塚口工場の1人でエンジンの組立を担う「セル方式」とは違い、
エンジンのサイズにより「ライン生産」「セル生産」を使い分けしています。
そのために各工程での連携が必要となるのは言うまでもありません。
また、尼崎工場では「オーダーエントリーシステム」を導入し、
受注した製品を納期に合わせて生産システムをとることで
完成品の在庫0を実現しています。
まさしく「生・販・開」一体となって製品に取り組むことで
お客様の信頼に繋がっていくということですね。
みなさんの目には見えないけれど、
生活と暮らしを確実に支える特機エンジン。
海や都市など事業領域を超えて
活躍する特機エンジンの根幹を支えているのが
このヤンマー尼崎工場です。
いかがでしたか。
今回、ご協力いただきました
ヤンマー株式会社尼崎工場の皆様
誠にありがとうございました!
次回の「できるまでシリーズ」
お楽しみに!!
それでは!