こんにちは、本社営業統括部 柴崎です
さて、「なかなか体験できない漁業の現場が見れる」とご好評頂いております
このヤンマー漁業最前線企画。
今回は、熊本県天草市の福吉魚類株式会社、株式会社ブリミーさんにお世話になり、
ぶり養殖漁業を体験してきました
さて、それでは早速、養殖漁業の大まかな流れをご紹介していきましょう。
【水揚げ編】
朝5:00 港から15分ほど沖にある海上イケスへと向かいます。
①到着後、海上イケスの片側と船体をロープで固定し、イケスに垂らされている
捕獲用の網を引いて魚を寄せ集めます。
なんとこの20m四方のイケス内には、稚魚から2~3年育てた約7000~8000匹の
ブリがいるんです。
②寄せ集めた魚のうち、必要分を油圧クレーンを使い、「すくい網」で引き揚げていきます。
③クレーンで引き揚げられた魚は、よりおいしく食べられるよう、専用機器によって
1匹ずつ活けジメを行います。
※活けジメとは、魚を捕獲した後に素早く血抜きをし、魚の鮮度を保つ為に急所を打ち込む方法を意味します。
④シメられた魚は、すぐさま氷を含めた貯蔵庫に保管され、港まで運びます。
この日は10ケース、計1000匹を漁獲しました。
このように、1日の出荷量に合わせて漁獲することができるため、養殖漁業は
非常に効率の良い漁法と言えるんです。
さて続いては・・・。
【餌やり編】
8:30 飼として用いる 冷凍されたイワシ・魚粉・魚油を船体に積み、再び沖のイケスへと向かいます。
現場に到着すると、先ほど積み込んだ材料で、「モイストペレット」と呼ばれる餌を、船の上で作ります。
(モイストペレット・・・冷凍イワシをクラッシャーで砕き、魚粉と魚油を粉末で混ぜ合わせた粒状の餌)
モイストペレットを、油圧で動く投餌機(餌をまく機械)を用いてイケスにまきます。
待ってましたとばかりに鳥の群れが!
このように、おいしいブリを育てるために、1日に数回に分けてイケスに餌をまいていきます。
また、近年の養殖漁法では、魚の運動量を多くしたり、魚へのストレスを軽減するなど、
おいしく良質な魚を育成するための改善がされています
もちろん、このブログで投稿した定置網船と同様、養殖船にも多くの油圧漁労機器が搭載されています
ブリミー様では、大小併せて約90基の生簀にブリの他、クロマグロ、タイ、シマアジ、カンパチ、マアジ
などを取扱われているそうです。
今回ご紹介しました養殖に関して、詳しい情報が下記URLに記載されておりますので
是非ご覧ください。
株式会社ブリミー